遺産相続に役立つと言われる遺言信託。その実態は?

相続トラブルを防ぐ遺言信託とは?

遺産相続について苦労された方は、その処理の段階で今まで聞いたこともないような親戚の名前に出くわしたり、名義の変更など面倒だったりとハッキリ言って良い思い出が残らない方も多いのです。そんな中で最近は、遺産相続を金融機関の手続きまですべてスムーズに進めるために遺言信託と言うサービスが注目されることもあるでしょう。

被相続人としては多くの資産は流動資産で金融機関に預けているものですから、相続人となる自分の子供たちが相続時にトラブルを起こさないように用意周到に遺言書の執行者として信託銀行を選んでスムーズに処理をしてもらおうと準備することも多いようです。一般的に利便性が高いように見える遺言信託ですが、実は非常に不便な面も持っています。

遺言信託のデメリット

時事ネタの中で多くの投資資産を持つ被相続人が遺言信託を利用する例としては、基本的に客観的に見て相続が将来的にスムーズに行くと思われる場合しか利用できていません。これは一体どういうことかというと、相続トラブルが予想される家庭における遺言作成とその管理は、資産信託の一環として引き受けることが出来ないということです。

つまり遺言信託は信託銀行が被相続人の死亡を待って、単に遺言書の内容通りに遺産の評価や負債との相殺、そして最終的な相続人への分割などを代行するだけのサービスになります。ここに、相続人間のトラブルなどが万が一発生する場合はその執行を行うことが出来ず、結果的に弁護士などを雇用せざるを得ない状況になって行くでしょう。

ここでハッキリしておきますと多くの遺産相続において問題が生じることの方が日常茶飯事なことから、遺言信託を使って行くことはそれほど現実的でないということが理解できます。また遺言信託の最大の欠点は、手数料が弁護士に直接頼むよりも費用が割高になるということになるわけです。

これによって、遺産相続を本当の意味でスムーズに行っていくのであれば金融機関に遺言書を預けることはさほど意味をなさないことになります。