農業協同組合の相続手続き

農協とは?

日本では後継者不足もあって、いろんな業種で事業継続が不可能になるケースも出てきました。特に後継者が集まり難い産業としてはやはり農業が挙げられ、新規就農者も一定程度存在しているのですが人材の高齢化には追い付いていない状況となっているでしょう。

一般的に農業者の方は銀行に預金をするよりも、自身の農作物の販売をしてくれる各地域の農業協同組合の金融部門、いわゆるJAバンクに預金することがほとんどになることでしょう。農協への預金が自身の収入を伸ばしていくことにも繋がって行きますので、逆に言えば農業協同組合は農業者に支えられていると言うこともできます。

JAバンクと相続

よって、農業者が死亡した場合には遺産相続として農業協同組合の預金がその対象となることも非常に多く、この場合は農業者が所有する農地と一緒に相続手続きを進めることが一般的です。特に農業者の農地は死亡者の先代以前から名義変更していない場合も多く、そのため弁護士などの専門家に依頼して手続きをしてもらうことが一般的です。

JAバンクの預金口座は銀行よりも名義人死亡における凍結がすぐに行われないケースもあり、遺産相続に関して農業協同組合と言う金融機関の手続き自体は銀行と同じように非常に簡単なのですが、上述のように名義が複雑な農地を絡めて相続遺産全体で考えますと農業者の遺産相続は大変面倒なケースが多くなります。

このようなケースは農業協同組合自体も認識しているので、生前のうちに窓口に出向いて遺産相続をどうするべきかをご家族と一緒に事前対策として持つことも賢い方法となって行くでしょう。これにより、死亡されたときも弁護士との処理場の連携も上手く図ることが出来るわけです。

さらに農業協同組合における遺産相続のメリットと言えば、農業者も窓口側も顔見知りが多いこともあって手続きも進めやすいと言えます。また、農業協同組合の組合長はその多くが現役の農業者となりますので、通常の銀行よりも事前の相談がしやすいこともあるでしょう。