損害保険の相続手続き

人間はどなたでも死ぬ時が来ますし、その場合は何らかの形で遺産相続をすることもあります。相続すべき資産は各ご家庭によって様々なのでしょうが、実は金融機関の手続きが必要なタイプのもの以外に死亡者が生前に加入していて損害保険に絡むことがあるのです。

例えば損害保険の代表的なものとして自動車保険が挙げられますが、その内容として対人対物補償以外にドライバーや同乗者の人身傷害補償と言うのがあります。つまり、運転中に事故で怪我したり死亡したりした場合にその過失がどこにあるかを問わず、保険金が受取り指定人に支払われると言うことになるのです。

この場合、通常であれば相続人の1人が特定の受取人となっていた場合は、全体の相続遺産の一部とは見做されずにその特定の相続人の個人的な利益として処理されるでしょう。
しかし、その金額が大きい場合は他の相続人との間に不公平が生じるケースもありますので特別受益と見做される場合があって、その時は遺産が事前確保されていたとして判断されることになりますので他の遺産の取り分が少なくなることもあります。

上記のような損害保険の保険金の手続きに必要な書類は、保険金請求書・事故証明・示談書・死亡診断書等の他に受取人の実印及び印鑑証明が必要になって行くのです。ただし、弁護士などの代理人に依頼することでかなりの書類は準備してもらえることになるでしょう。

また、損害保険にも火災保険などがあって何らかの原因で家が火災に遭って契約者も死亡した場合は、火災に関する保険金受取人が契約者本人あっても法定相続人が受取ることになりますが、この場合は本来相続遺産であった家屋が無くなっているために結果的に保険金が支払われても遺産として算入されません。それでも火災保険金を相続人の間で分割するように協議を進めることで分割することが可能です。

損害保険の保険金手続き自体は金融機関の手続きも要らずにスムーズですが、保険の種類によって遺産とならないこともありますので手続きの流れはケースバイケースとなります。