外国の銀行の相続手続き-中国圏-

中華圏

進む中国投資

2000年代に入り、日本を取り巻く経済のグローバル化は一段と進んで行きました。特に日本からアジア国家への投資はかなり進むようになり、一時期多くの企業が中国への投資を積極的に行った時期になっていたのです。そんな中で、中国で銀行口座を作るケースも珍しくありません。

中国では現在のところ、外国人は中国に旅行を行っていても銀行口座を作ることが出来る利便性を持っていて、ここで使われるキャッシュカードは中国の銀行ネットワークである『銀聯』と一体となっていますので、日本の金融機関から中国の銀行預金を1日の限度額内で引きだすことも可能です。

このような状況もあって、今は非常に多くの日本人が中国の銀行に口座開設を行っていまして、その中には退職した高齢者も投資目的でまとまった資金を入れていることも多いのでその名義人が死亡するとかなり多くの資金が中国国内の銀行に預金として眠った状態になります。

中国の口座は死後は要注意

日本だと名義人の死亡は資産が凍結されますが、中国の場合は金融機関も国家運営の銀行も多いので下手すると国の恣意的な操作で没収されることも考えられるでしょう。基本的に政治がすべてをコントロールする仕組みをもつ中国では、莫大な資金を口座に入れていると色々な理由をつけて移動が出来ないようにコントロールされるケースも多いのです。

そのため、中国国内で遺産相続のための金融機関の手続きを行ってもなかなり長引いたり、上手く行かなかったりすることも非常に多くなっています。

同じ中国圏でも台湾や香港の金融システムは中国とは別の外国の銀行として運営されていますので、遺産相続における手続きは日本における遺産協議書や相続人と被相続人との証明が取れれば手続きは比較的容易に完了できるでしょう。

しかし、中国大陸の場合ですと紙幣の持ち出しに限度額があるために、時間をかけて処理をしていかなければならず非常に面倒になります。中国国内での銀行資産の遺産相続は中国国内にも事務所を持つ弁護士事務所に依頼をして処理してもらわないと大変困難となるのです。